グランギニョル


VIVE LA TRANCE!



ヒステリックな残り火がくすぶる音楽シーン
誰もが未来へつながる道を模索していた 1980年ころの東京
インテリジェンスな確信犯たちがいた

暗転したライブハウスのステージ
白塗りのドーラン顔で現れた六人の男たち
その白衣には喪章のような黒い十字のマーク

ブラックライトの青白き燐光と
点滅する真っ赤なパトライトが血流を逆行させるステージ

力強くウナリをあげるそのサウンドとスタイルは
過去の日本のどんなバンドにも見たことも聞いたこともない衝撃があった
テクニックに裏づけされたベースとドラムのリズムセクションが
すさまじい重低音のビートを地べたにくねらせる
波うった熱気をキーボードは上昇に誘い ギターは上空に美しい七色の波紋のアヤをひろげる
時に豊かに 時に鋭利に アルトサックスが調和を切り裂く


唄が始まる


Last Canaria